どーも、がばちょでございます。
この日本にはたくさんの数の会社があります。
総務省の調査によると400万以上の企業が存在しているとのことです。
その400万全てが実際に稼働していることはないでしょうが、それにしても膨大な数字です。
私が大学卒業後に入社して実態を経験した企業の数。
4社になります。
おおよそ14年ほどで4社です。平均すると一つの企業に3年と少しですが、仕事をせずに放浪していた時期もありましたので、もちろん期間のばらつきがあり以下の通りです。
①JA 農業協同組合(職員数1200名ほど) 4年
②船舶会社(社員数40名ほど) 3か月
③化学薬品業界の商社(社員数50名ほど) 半年
④スポーツ自転車の商社(社員数20名ほど) 7年半 現職
以上の4社で働いていました。
個人的には転職回数は多いとは思っていませんが、周りの知り合いと比べると多いように思います。
もちろん辞めた理由は様々ありますが、今思い返してみるとこの会社はさすがにどうなのか、ブラック企業だと思った会社は①と④になります。
ちなみに4社ともに申請しても残業代がでることはありませんでした。申請ができないところもありました。時間返せ〜
今回はその中で、①JA 農業協同組合で働いていた際のおかしくないかと思った所を記載したいと思います。
※もちろん私が在籍していた時の事なので、今は多少なりとも変わっている所があると思いますので具体的な企業名は明記しません。
農協は、銀行であり保険屋です。
農協はかなり特殊な企業です。
農家を守るために作られた相互扶助の組織です。農家に肥料を売ったり、農作物の相談ごとに乗ったりと仕事はありますが、その収益の大部分を銀行業務と共済と言う名の保険業務がまかないます。
ちなみに農協で働いた理由は、僕の地元では農協の営業マンはHONDAのスーパーカブで営業にまわります。仕事でバイク乗れるの最高やんけ!!
超弩級の安易的考えのもとで就職活動を終えてしまいました。今考えたらその時は普段からグラストラッカーに乗っていたから、わざわざ仕事でカブに乗れることにメリットはなかったように思います。はっはは
農協の基本的体質は自爆営業
①共済業務(保険業務)
世間では保険屋さんは、まず自分が保険に入り家族、友人と勧めていきそれを自分のノルマにあてると言われています。
もちろん農協もごたぶにもれず同じ道をたどります。
僕の自腹営業による月の保険代金の支払いは多い時で月に10万円ほどでした。
新規で加入し、一定期間を置いて解約を繰り返し自分のノルマ達成に励むことになります。
しかし、これは僕のセールストークがないための因果応報とも言えます。
②購買部門
農協では、農家の為にと言う名目で様々な商品を扱っています。
農業新聞・家の光という謎の月刊誌・ジュース・宝石・車・トラクター・旅行etc…
まさしく、ゆりかごから墓場までです。事実わたしがいた農協は病院の経営はしていませんが、ガソリンスタンド、葬儀場の経営はバンバンやっています。
もちろん、それらの商品のノルマもあります。
我々のような営業マンは、会社の為にそれらも売らないといけません。
しかしながら、それを売るための研修や商品知識の勉強はありません。
売れる秘訣は商品知識ではなく、努力と根性です。男塾の世界です。僕はひたすらにカブをはしらせつづけます。
いつまでにこれを売ってきて
上司から言い渡される、この一言のみでアドバイスやセールストークなどは一切ありません。というか上司も自身に課されたノルマに苦しんでおり、それどころではありません。
我々に未達という制度はないから。
今思い返してみて、結構ひどいなと思うのがこの一言です。
新入社員として働き、銀行業務や保険商品を売っていました。もちろん保険はすでにある程度加入してきましたが、ある日本部から、私の支店に旅行契約ノルマがかされます。
タイ旅行 5泊6日 298,000円~
金額は違ったかもしれませんが、そんくらいです。
与えられたノルマは支店全体で10組20名の契約をとってくることでした。私のいた支店はかなり小さい支店でしたので、これだけですみました。
そこから支店長より4名の営業マンにそれぞれの個人ノルマが言われました。
私は入社して2か月ということもあり、ノルマは最小の1組2名を言い渡されました。
しかし、全く売れません。
そもそも、農協観光と言う農協系列の旅行会社が、企画したはいいけど集客が悪いので我々がその尻拭いをさせられるという状況です。
そもそも農協のお客さんのほとんどは、お年寄りばかりなので、わざわざタイに行きたいという方がほとんどいませんでした。
タイが悪いと言うよりも、海外旅行と言う高いハードルを若者ほど簡単に飛び越えてくれません。
しかも、新人の私には先輩方のように、この人は海外旅行が好きと言う見込み客のリストとうもありません。
毎日どうすれば売れるかと考えていた時に上司に呼ばれて言われたのが、
今月もうすぐ終わるけど、目標の数字まで届いてへんで。うちの農協には未達という制度はないねん。あるのは必達だけ。どうすんの?
正直知らんがなと思いましたが、密室でのプレッシャーというのは非常に怖いものがあります。
上司は鬼の様な顔をしています。
鬼のプレッシャーから逃れる為に、私は親に頼むことになりました。
もちろん入社して2カ月の私にそんな金額が払えるわけがなく、全て親に払ってもらいました。
本当はタイでトゥクトゥクに乗りたくて、自分で行こうと思ったのですが仕事が休めず断念しました。残念!!!
かなりの薄給 大卒初任給 手取り14万 手当なし。
私がいた農協の給料は、田舎という事もあり、かなりの薄給料です。
額面18万 手取りで14万円 毎年の年齢給の昇給は1000円です。
ボーナスはありましたが毎月の自爆営業で最低金額の月でも5万円、最高で10万近くが飛んで行きます。
もちろん保険などは掛け捨てでなければ、満期である程度は返ってくることもありますが、新たなノルマ達成のために契約と解約を繰り返しているので無事に満期をむかえる保険などほとんどありません。
ジュースや宝石類は、商品が手元に残りますので、せっせと転売にはげんでなんとか食いつないでいる状況がつづきます。
私の農協では朝7時半に出社し、基本は20時から21時まで営業活動をしています。月に数度は24時近くになることもありました。
しかし、残業代が一切でませんでした。
もともとタイムカードがなく、朝来た時に出社しましたと言う判子を押し、帰宅の際に帰りますと言う判子を押します。
時間などは記載する箇所がありますが、自分では記載せずに月終わりに支店長が全員分をまとめて時刻を手書きで記載していました。
また農協で働いていた際には営業マンにはパソコンも会社携帯もありません。
個人情報の漏えいを防ぐと言う名目ですが、2010年の時点で日誌などを全て手書きで記載しており時代錯誤を感じます。江戸です、江戸。
話しがそれますが15時に窓口業務のシャッターが閉まると職員の多くが机から灰皿を取り出し、事務所で煙草をすいながら仕事をしていました。当時は私も喫煙者でしたので当然そうしていました。
非常に多い、横領事件
私はもちろん一切していませんが農協職員の横領事件は全国的に見ても非常に多いです。
それには上記のような理由から金銭的に苦しくなり、そのような結果になってしまう事が多いのではないかと思っています。
ですが人様のお金を盗むのは犯罪です。ダメゼッタイ
まとめ
私は4年間働きました。
辞めた理由は私が働いていたところの全体的な雰囲気として保険契約の際に契約が欲しいあまりに都合の悪い情報を伝えずに契約を結び、農協のお客さんは基本的にお年寄りばかりなので、何かあった際に保険金が下りなかったりした際に、聞いてた話と違うと言ってくると、
年寄りだからそっちが間違えているという風にする人があまりに多かったこと。
そして月に手取り14万から、おおいときには10万ほど働いている所に搾取される生活が嫌になったこと。
支店長とかは、たくさん給料もらっているのかと思ったら50代で手取りが28万くらいで、そこから自分以上に自腹営業をしているのがわかったからでした。
そして、最後の決め手になったのは異動になってしまい、僕の営業車がホンダのスーパーカブから、トヨタのプリウスに変わってしまうということが大きな要因になりました。カブは楽しいのにプリウスは運転していても楽しくありません。死活問題だぁぁ
こうして僕は4年間の農協生活を終えてしまったのです。
そして今、またホンダのカブを買おうと目論んでいます。
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