どーも、がばちょでございます。
いざバイクに乗って出かけると、遠出をして普段は走り慣れない道を走ることも多くなりますし、通い慣れた道でも天気によっては路面状況が変わってしまい、普段は大丈夫なはずなのに急にハンドルをとられてしまったりと、一歩外に出ると道路は危険なことで溢れています。
例えばバイク乗りにとって梅雨の雨の日は視界も悪くなるし、びしょびしょに濡れるしうんざりで、スリップの危険を高めてしまいますし、冬の時期は路面が凍結してスリップしてしまうこともあります。

みんなも、外を走っていると『危なかった〜』っていうめに
あったことない?
今回はそんな我々ライダーたちの身に危険を及ぼしやすい状況や障害物への対処法をピックアップしてご紹介していきます。これを読んで対策を知って注意して走行しましょう。
今回の記事は、ライダーにとっての道路の障害物を知りたい方。今までスリップして怖い思いをした方。対策方法を知りたい方にむけて書いています。
バイクの転倒回避!路面の凍結、障害物に対応する走り方
バイク 凍結の走り方

まずは、冬の時期にバイクに乗っていると出くわす路面の凍結時の走り方について学んでいきましょう。
凍結が起きるシチュエーション
路面の凍結が起きやすい場所というのは、決まっています。
- 山沿いの道
- トンネルの出入り口
- 橋の上
- 川沿い
以上のポイントが冬の時期は路面の凍結が起きている可能性があります。この中で厄介なのが、『トンネルの出入り口』と『橋の上』です。
なぜなら、この2つの箇所は一見するだけではただ単に路面が濡れているだけなのか、凍っているのかの判別がしにくいからです。ただ濡れているだけだと思い、普段取りに走ってしまうと実は凍結していてスリップして事故にあうという危険が出てきます。
凍結した路面に出くわした時のバイクの運転の仕方は以下のとおりです。
直進時は、何も操作をせずに惰性で進む
もしも、直進の道路で路面の凍結に出くわしてしまった時は、なんの操作もしない事が鉄則です。ブレーキをかけたり、早く凍結部分をやり過ごそうとスピードをあげたりしないようにしましょう。
ただただ、惰性で進むことに徹しましょう。

日本自動車タイヤ協会の発表によると、凍結している道路は普段の道路よりも最大で8倍滑りやすくなります。

路面の凍結がわかったからといって、急ブレーキをかけると、高い確率で転倒してしまうよ!!
ハンドルもクラッチも操作をせずに、惰性でまっすぐ進むことを意識しようね。
カーブ時は、極力大回りで。バンクをさせない
もしも、カーブで路面凍結に出くわしてしまった場合は、転倒の危険が非常に高くなります。なぜならカーブは基本的にはバイクを倒さないと曲がれません。
ただでさえ、不安定な体勢なのに、そこにプラスして路面が凍結していたらほぼ間違いなく転倒してしまいます。
そのため、直進時と同様にブレーキやアクセル操作は行わずに、ハンドルをゆるやかにきって、大回りで車体をバンクさせずに曲がることを意識しましょう。大回りすることで遠心力が弱まり少しでも転倒の可能性を下げることが出来ます。
冬のバイクの鉄則は、凍結ていそうな所を避けるルート設定
バイク乗車中に、凍結に出くわした場合はこのような走り方をするしかありません。しかし、一番は凍結をしているであろうと思われる道路を避けるルート選びや、凍結が疑われる日はバイクに乗らないことが大切です。
事故に合わないためにも、強硬策はとらないように注意しましょう。
バイクの転倒 道路に潜む障害物の避け方
路面の凍結以外にも、道路上には様々な障害物があり油断した走り方をしていると、ドキッとするような場面にでくわしてしまうかもしれません。
ライダーが出会う道路上に存在する障害物は6種類と主に言われています。もちろんもっと多くの障害物があるでしょうが、下に書く6種類が道路上では危険な目にあわせる要因になることが多いです。
小石
舗装されたアスファルトのように一見するときれいに見える道でも必ず小石は存在します。この小石たちは、小さな存在すぎて一見すると走行の邪魔にならないようですが、甘く見てはいけません。
バイクを走行中は基本的には時速数十キロのスピードで走っている状態です。そのようにスピードがのっている状態で、小石を踏んでしまうとタイヤが浮いて安定性を失うことがあります。急にスリップしたような感覚です。
ものすごく小さい石であればバイク自体の車重もあって浮くことはまずありませんが、小石も、ある程度まとまった数があればタイヤと、道路との接地面積が減ってしまいバランスを失いやすくなってしまいます。
走行していると、よく出くわす道路の工事現場などは、小石がたくさん転がっていますし、工事をしていなくても道路脇の部分などは小石が溜まっていることが多いです。そういった身近なシチュエーションでも注意して走行しないと、スピンして安定性を失い事故の原因にもなってしまいます。
落ち葉のかたまり
ツーリングでは、山や山間部に行くことが多くなります。山道はワインディングが楽しいですし何より運転していて非常に気分がいい道が多いです。
しかし、そういった道には季節によっては落ち葉が多く落ちていることがあります。特に秋と冬!
もしカーブの場面で道路にたくさん落ち葉が落ちていて、その上を走行してしまうとタイヤが滑り転倒の危険が出てきます。
これに関しては、youtubeにいくつもの動画が掲載されていますので、参考までにどうぞ。(スリップの箇所は1:40〜見ることができます。)
通常の落ち葉でも十分に注意が必要ですが、もしその落ち葉が雨の影響で濡れていたりした場合は、よけいに滑りやすくなります。濡れ落ち葉は本当によく滑ります。
落ち葉によるスピンは一年を通して起こり得る問題です。秋や冬の時期に落ち葉自体が増えるので、一層の注意が必要です。
雨の日のマンホールや、蓋の上
雨の日のマンホールは全てのライダーにとって脅威的な存在です。できれば出くわしたくないですが、なぜかマンホールはカーブの上のバイクが通る所にピンポイントで現れがちです。
マンホールや、溝の上の蓋の金属部分などと道路では摩擦係数が違います。ですので普通の道路と同じような感覚でいるとスリップしてしまいます。特に雨の日のマンホールはめちゃくちゃ滑りやすいのです。
摩擦係数の数値は高ければ高いほど滑りにくくなります。摩擦係数はμ(ミュー)という単位で表します。
- 乾いたアスファルト 約0.8μ
- 濡れたアスファルト 約0.5μ
- 乾いたマンホール 約0.4μ
- 濡れたマンホール 約0.2μ
- 積雪路 約0.2μ
このように濡れたマンホール上は積雪路と同じくらい摩擦係数が低いです。つまり雪道と同じくらい滑りやすい。まじ怖い。
マンホール自体も近年は摩擦係数が高いマンホールが出てきているようですが、普及が追いついていません。ですのでマンホールの上は極力走行しないということを覚えておきましょう。
濡れた白線のうえ

濡れた白線のうえもかなりの危険ポイントです。
道路に引かれている白線は通常のペンキが使われているのではなく、消えないように特別な塗料を使われています。
こちらの白線も濡れている状態だと、よくスリップの原因になったりします。運転の際は白線に注意して、なるべく踏まないように運転しましょう。
縦溝
以前の記事でもご紹介した縦溝です。

四輪車のスリップを防いでくれる効果のある縦溝ですが、これが二輪になると脅威にかわってしまいます。
車の場合はタイヤが4つもありますので、タイヤが溝に食い込むことで安定性が増します。
しかし二輪車に乗ってこの道路を走ると、縦に溝が入っているのでタイヤが強制的に溝にそって向きが矯正されますので結果として、ウネウネした感覚に陥ってしまい危機感を感じてしまいます。

本当にバイクにとっては、縦溝部分を走っていると
ウネウネして変な感じになるよね。
砂・砂利

一番初めに書いた小石と似ていますが、小石よりも小さい砂や砂利も侮ってはいけません。
砂や砂利はタイヤと地面の接地面積を減らしてしまいますので、その分ブレーキが効きにくくなります。
そもそもブレーキは、タイヤと地面が密接にくっついているのを前提として初めてブレーキの効果を発揮します。しかしながら、粒子が細かい砂や砂利はタイヤと地面の間に入り込んでいます。そのためタイヤと地面の接地面積が少なくなりブレーキをかけても止まりにくくなってしまいます。
砂や砂利は軽いので強風の日であればどこからでも飛んできて道路を覆うので、晴れの日の危険因子です。黄砂とかマジ勘弁です。
走行中の転倒を避けるための運転方法
急発進・急ブレーキをしない
当然ながら、急発進・急ブレーキというのは転倒の原因になるのでやめましょう。走行中にはやむを得ない事情での急ブレーキというのは存在しますが、なるべく避けれるように余裕のある運転をしましょう。
路面状況によって速度を変えよう
バイクのスピードは路面状況によって、変更しなければなりません。そのためにはなるべく先の方まで視野を確保するために余裕のある姿勢でバイクに乗ることを心がけましょう。
特に落ち葉や、小石、雨天時のマンホール等がある場合は、車体をなるべく寝かさずに走行することを意識しましょう。もちろんアクセル操作も緩やかにおこないます。
雨天走行時はいつもよりもスピードを落とす
雨天走行時にはスピードを落として走行するようにしましょう。
バイクのタイヤの接地面積は前後ともに、名刺1枚分ほどしかないと言われています。この名刺1枚分の面積で雨水を排水しながら路面のグリップをタイヤはしているので、ちょっとしたブレーキや急な操作でスリップがしやすくなります。
雨がふって早く帰りたいという気持ちがあるかもしれませんが、雨のときこそスピードを落とすということを忘れないようにしましょう。
まとめ 余裕のある姿勢で道路状況を見極める
今回ご紹介したものは、すべて身近なもので代表例です。ライダーにとっては道路はいつも危険と隣り合わせであると考えなければいけません。
今回の内容をまとめると以下のようになります。
- ・小石や落ち葉はスリップの原因
- ・白線やマンホールは摩擦係数が変わるので踏まない
- ・縦溝は慎重なハンドル操作を心がける
- ・路面状況を常にチェックして急な操作は控えよう
バイクでの転倒は、体へのダメージが深刻です。雨の日にスリップしてしまうと全身をすりむいて、骨折や命の危険という自体に陥ることも十分考えられます。
僕も昔時速30kmほどで雨の日の急ブレーキでこけてしまい、服は破れ足は血だらけで見るも無残な姿になったことがあります。
必ず任意保険に入って身体と車両もまもるようにしましょう。(無料の見積もりは上記バナーから)
みなさんも、バイクは車のようにバランスが安定しており分厚い金属で覆われている乗り物ではないので、今回の記事を機により一層の安全な運転を心がけるようにしてみてはいかがでしょうか。
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