どーも、がばちょでございます。
2019年の日本人の平均寿命は女性87.32歳 男性81.25歳でした。だいたい80歳までは生きれる計算ですね。

生き物の命には限りがあります。この世にあるすべてのものには寿命がありますが、工業製品に限って言えば、その製品が寿命かどうかの判別は生き物とは少し様子が変わってきます。
一昔前の車の寿命は10年、10万キロと言われていました。10年を迎えるか、10万キロの走行距離を迎えるかすれば、その車体は寿命ですよということです。
もちろん、それですぐに動かなくなるわけでは有りませんが、おおよその目安や、指針としてこの数値は語られてきました。
では、車やバイクの寿命の目安は何を基準に語られるのでしょうか。そして車が10年、10万キロならバイクの場合はどうでしょうか。
バイクの寿命を時系列であらわそう
バイクの寿命を人の体で例えましょう。
エンジン=心臓
その他の内部パーツ=内臓
駆動系パーツ=神経や関節
としましょうか。
これをわかりやすく考えるのに、人類の寿命を使ってバイクを擬人化してみましょうか。もちろんバイクは敵的なメンテナンスがされていることが前提です。
新車購入〜1万キロ 0歳から20際
生まれたばかりの体です。心臓や内臓、神経や関節も生まれたてです。人間で言うと0歳から20歳の時期です。

まずは外の環境に慣れて成長していきましょう。(慣らし運転)
慣らしの期間が終わったら、色んな所にツーリングに出かけて性能をフルに使って遊びましょう。体中をフルに使っても若い頑丈な体はビクともしません。
むしろ多少の無茶がききます。ハードな中高の部活もこの時期なら何故か耐えられます。
バイクでは多少の無茶な運転をしても問題有りません。元気いっぱいのエンジンやパーツは至って健康、へっちゃらです。
バイクでも人間でも一番、気持ちも体も若く、無茶なことをしがちな時期です。毎日のように朝まで友だちと遊んで過ごしたり、峠を無茶に攻める走り方をしてみたりとか。
1万キロ〜3万キロ
バイクも少年時代から青年〜大人へと変貌する時期です。人間で言うと20歳から35歳です。人生の成熟期。今までのような無茶な生活はなりをひそめましたが、新しい知識を得たい、新しい場所にツーリングにいきたいと、ついつい遠出をしてしまったりする時期です。
ということは若者が就職して社会を知るのと同様にバイクも様々な場所にツーリングにいきライダーとともに人生を謳歌している年齢です。

体には特別悪いところはまだ見当たりません。そういえば疲れが昔より取れにくくなったでしょうか。
言われてみれば最近肩コリや関節が少し痛いように感じちゃいます。一度病院に行ってみましょう。
人間の体の場合は肩コリには湿布や塗り薬が処方されました。バイクの場合はチェーン交換やブレーキパッドや各部のワイヤー類を交換してもらいましょう。それでまた昔のような体に戻れるか!?
今の僕自身はこの年齢に当てはまります。体で悪いところはありませんが、疲れや筋肉痛はなかなか取れなくなってきました。気持は若いが、体が100%の力でついてきてくれません。そして少し無茶をすると翌日にしっぺ返しにあいます。
3万キロ〜5万キロ
まだまだ上の年齢の人はたくさんいるけれど、会社や小さなコミュニティーの中では年配の位置にいます。人間で言うと35歳〜50歳です。
各部の関節も痛みますし、持久力も若い頃よりも衰えたようです。なんか走っているときの呼吸音が昔と違う?
口からはヒューヒューと聞こえ、エンジンは若いときのような音のハリがなくなってきて、以前に交換したパーツ類にも再度の交換の必要が出てくるものがありそうです。
メーターの一部分が不点灯や、ワイヤーやゴムの部分が劣化しています。セルモーターのかかりも悪くなってきているような気がします。
悪くなったパーツを放置していると、それに関連している他のパーツにまで影響が出てきて更にその部分も交換が必要になってきます。
そういった箇所に気づいた時は早め早めに交換しましょう。
まだまだ働ける年齢です。若い頃のような無茶はできませんが、自分の体にムチを打って乗り越えることが可能な年齢です。
5万キロ〜8万キロ
誰が見ても年配。もしくは初老にさしかかるります。人間で言うと50歳から70歳です。
心臓であるエンジンは、弱々しくなり異音が聞こえるときもあります。関節は至るところが痛くなり、どこが一番痛いかもわからなくなってきました。各部のパーツはだいたい一度か数度は交換を経験しました。
唯一の救いはまだ動けるということです。しかし同い年の仲間たちが早めにリタイアをしていくのを何度か目にしています。

会社を去り姿を見なくなった人がいます。
バイクの場合はすでに心臓がとまってしまった人がいたようです。彼は若い時無茶な運転を繰り返していました。若いときからの無茶な運転のツケが回ってきて心臓にダメージを負っていたようです。自分は大丈夫でしょうか?
8万キロ〜10万キロ
ここまで来るともう、騙し騙し乗っていくしか有りません。人間で言うと70歳から85歳です。
いつ心臓が止まってもおかしくない年齢に差し迫ってきました。そろそろ終活に入ることを考えなければいけません。
体は至る所に不具合が出ています。心臓が止まるのが先か、関節や神経に異常が生まれ動けなくなるのが先かはわかりませんので、毎日ビクビクしながら過ごしています。
そして、終わりは急に迎えます。
ある朝バイクの乗ろうと思うとエンジンが掛かりません。音はなるけど上手く始動しない。もしくはうんともすんとも言わない。様子はいろいろとあいますが、どうやらエンジン内部で決定的な劣化や故障がおきてしまったようです。
こうなるとバイクは寿命を迎えます。エンジン=心臓の終わりです。

ちなみに、この目安はパーツ交換などのメンテナンスを行いながら、250CC以上のバイクを念頭に記載しました。排気量が高いバイクほど寿命が長い傾向にあります。
今のバイクにずっと乗り続けたい場合
上には擬人化して記載しましたが、人間とバイクの決定的な違いはパーツ交換が容易さの違いです。
人間は心臓が止まってしまうと、心臓を移植しても生き返りません。(医学的な詳しいところは知りませんが、モノのたとえとしての表現ですよ。)
しかしバイクの場合は、エンジンがだめになっても、エンジンの交換もしくはエンジン内部の駄目になったパーツの交換をすると再び動き出します。
つまりバイクはエンジンを含めていくらでも若返ることが可能です。パーツが有る限り乗り続けれます。やったぜ!!
生産終了後のパーツ供給は10年
例え今乗っている車種の生産が終了しても、メーカーはユーザーへのアフターフォローとしてパーツの供給をしないといけない義務を負っています。法的な規制です。
法的には製造者責任といわれるこの内容ですが、バイクには10年という規制がかけられます。

ただしこの10年の規制にかけられるのは
- 重要保安部品
- 機能を維持するために必ず必要な部品
に限られます。
そのためそのほかの外装パーツ、内装パーツといった外観部品類というのは生産終了とともに在庫が減っていき、比較的すぐに在庫切れとなってしまいます。
以前紹介したYAMAHAのバイクアプリの記事で在庫を調べてみるとだいたいの目安がわかるかもしれません。
部品供給が長いメーカー
部品供給の年数には法的規制がかかっていますが、それでも部品供給をしてくれる年数が長いメーカーと短いメーカーというのは存在します。
一般的に日本メーカーは、パーツ供給を早めに終了してしまう傾向にあります。反して海外メーカーはその点はしっかりと数十年前のバイクのパーツでも供給してくれることがあるくらいに優れています。
長く乗りたければ、海外メーカーのバイクの購入を考えるのもありです。パーツ供給はあるけれど、海外メーカーの場合は日本では手に入りにくい、納期がかかってしまうという難点はあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
バイクのエンジン自体は適切にメンテナンスを行い、部品を交換していけば約10万キロくらいなら大丈夫なことが多いです。もちろん、工業製品なのでその途中で予期せぬ故障にみまわれることもあるでしょう。
パーツの供給さえされていれば、エンジン自体をまるまる交換することも可能です。
要はあなたがエンジン交換などにかかる費用を払ってでも今のバイクに乗り続けたいと思えば寿命はいくらでも伸ばせます。
パーツ供給がストップしても、その前にストックとして予備を買っておけばOKです。(もちろんお金があれば)
様々なバイクを乗り換えていくのも楽しいでしょうが、1台のバイクと末永く付き合っていくのもバイク乗りとしての至高の姿のひとつといえそうです。
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